2023.05.17

奈良小旅行とウィークエンドシトロン

GW後半の話だが、奈良の鹿に会ってきた。

関西に住む人間にとって、奈良は気軽に行ける非現実的な場所の一つ。
非現実的な理由は古き良き町並みはもちろんだが、やっぱりこれ。

鹿。

すごくない?道路の中央分離帯に鹿。
横断歩道にも鹿。
奈良県庁の前にも鹿。

こんなに動物と人間が近くにいる街は世界でも珍しいと思う。
他に思いつくのは、20年近く前にテレビで見たケープペンギンと人間が共存する街、南アフリカのサイモンズタウンぐらいだろうか。

奈良の鹿といえば鹿せんべい。鹿せんべいを買う人間を待つために、店の前に鹿が並んでいる。
では彼らはなぜ店を襲わないのだろう、なんて考えたこともある。
店の人がめちゃくちゃ強い、とか強奪したらどんな目に遭わされるか遺伝子レベルに刻まれている、なんて冗談めいた説を見つけた。

まぁ、多分当たらずとも遠からずで、怒られることを嫌うのだろう。店の人にとっても1頭を許してしまうと無法地帯になってしまうのがわかっているから徹底的に対応するだろうし。
じゃあ、店の人がめちゃくちゃ強い説は当たりだな(笑)。

そんなとにかくせんべいを求めるイメージがある彼らだが、GW中は何やら様子が違った。
せんべいの匂いを少し嗅いではスンッと去っていくのである。要らないとばかりに。

おそらく連休に旅行者たちに嫌というほど食べさせられたのだろう。
その証拠として明らかに草食動物っぽくない糞がたくさん落ちていた。
お腹壊したんだろうな…。

動物は大好きだが、触れ合いたいかというとまた別。どちらかという遠くから見ていたい。

そんなわたしは鹿を横目にお散歩。

この場所は奈良公園の中にある広場。鹿があまりいないので人が少なく、開放感があって気に入っている。
時々、鹿をバックに結婚式の前撮りをやっているカップルが見られたりする。

奈良に来るといつも寄るROKUMEI COFFEE。
鹿のロゴが奈良ローカル感を醸し出しているが、実際店舗は奈良にしかないようだ。
コーヒーの味には詳しくないが、飲みやすい。わたしは酸味が苦手なので、苦めのものにした。

ここのお気に入りはレモン風味のケーキ、ウィークエンドシトロン。
フランス生まれの焼き菓子で、名前の通り、週末に大切な人と食べるお菓子というのが由来だそう。おしゃれである。
コーヒーの苦みととてもよく合うのでいつも食べている。

鹿を見る、緑に触れる、カフェでお茶する。やることはこれだけだが、とても満足。
また近々ウィークエンドシトロン食べに行こう。てか家でも作ろう。